
ここで実際に起こったことなのだ !
学徒出陣で徴兵された大伯父とセブ島を歩いて聞いた。
中学生だった私の「自由研究」
「戦争に行って、背中に弾が入っているおじさん」として、子供の時から身近な存在だった大伯父。大伯父は学徒出陣で徴兵され、フィリピンのセブ島に赴いた。私が中学生になった時、大伯父が戦友のご遺族と慰霊のためにセブ島へ行くと聞き、一緒に行ってみたいと思った。その思いを伝えると、後日一緒にセブ島に行く機会を作ってくれた。
セブ島の町リロアンでは、十字路の所で「ここで上官に殴られたんだ。痛さで暑さを忘れたよ。」と話してくれた。セブ島では、大伯父が上陸してきた米軍から逃げ、夜、道なき道を歩いた天山という山にも一緒に行った。そこから見える遠くの海岸では、上陸した米軍が基地を作っているのが見えたと話してくれた。朝の炊事の煙が見つかって、攻撃されたという。今、僕が立っているこの場所まで、遠くの海岸から砲弾が飛んできたのかと驚いた。大伯父の話が、ここで実際に起こったことなのだと実感できた瞬間だった。