
昨年9月に博物館で聞き取りをさせていただいた岩崎澄子さん(97歳)のお話が、作家・漫画家の小林エリカさんの作品となって文學界6月号に掲載されました!
5月の葉山で岩崎さんと偶然の出会いがあった時、川崎市にある明治大学平和教育登戸研究所資料館ではちょうど、「女の子たちの戦争 風船爆弾作戦と本土決戦準備」という特別企画展が行われていました。私が前月に訪れていたその企画展についてお伝えすると、岩崎さんとご家族も、ぜひ見にいきたい、とおっしゃっていました。そして、5月末までだった企画展に実際に行かれ、資料館の学芸員の塚本百合子さんと、また新しいつながりが生まれました。塚本さんは、その後9月の博物館での岩崎さんの聞き取りにも同席してくださっています。
塚本さんは、風船爆弾について調査研究、聞き取りを重ねていらした方。そして、第78回毎日出版文化賞受賞の話題作「女の子たち風船爆弾をつくる」の著者である小林エリカさんは、取材のためになんども登戸研究所資料館を訪れ、もちろん塚本さんともなんどもお話されており…。そのつながりから、岩崎さんについても耳にされた小林さんが、直接岩崎さんに聞き取り取材をすることとなり、それが今回の文學界6月号掲載「なんかちょっとすればよかったってことがあるのね」という作品として発表された。。。という、想像もしていなかったような展開となりました。そして作品の最後には、協力者として名前、「昭和のくらし博物館」「戦争と私をつなぐ物語を探すプロジェクト」まで記載してくださり…。光栄至極ー!!
そしてその小林さんの作品は、まるで「女の子たち風船爆弾をつくる」のスピンオフのような!物語。私が博物館で岩崎さんから聞いたお話と聞かなかったお話が交差し、女学生だった岩崎さんと今の岩崎さんが交差し、「女の子たち…」にでてくる女の子たちと岩崎さんが交差するような…不思議な、でも実際にあった、苦しい、でも苦しいだけじゃない、戦前、戦中、戦後のそれぞれの世界、場面に引き込まれていくような、気持ちになりました。皆さんもぜひ読んでみてください!(博物館の「戦争と私をつなぐ本棚」にもあります)
