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佐藤小菜

在宅介護の現場で耳にした戦争の話
それはどれも国や時代を主語とした話ではなく、
目の前の「私」が語る物語だった

在宅介護サービスの世界で四半世紀ケアマネジャーとして十数年。500余人の高齢者と出会ってきた。ご自宅で高齢者の生活歴を伺うなかで、戦争の話が出ることがあった。この自由研究を機に思い出したが、それはどれも国や時代を主語とした話ではなく、目の前の「私」が語る物語だった。

ケアマネジャーの私に、戦争当時のお話をしてくださる方は決して多くはなかったし、その中で伺えた貴重なお話も、繰り返し語られる間にはだんだんと丸く優しく、ときにユーモラスな「物語」としてデフォルメされてきたのだろうと思う。戦争当時の「私」が直接語った物語が、記憶からこぼれ落ちてしまう前にこの機会に少しでも残していきたいと思う。

佐藤小菜

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