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馬場良枝

数年前、父方の大叔母から曽祖父の日記を譲り受けた
戦地に行った人たちのことを知るとき、
加害者としての戦争と向き合うことになる

子どもの頃に母方の祖母から戦争の話を聞いて以来、本を読んだり映画を見たりして、意識的に戦争のことに触れるようにしてきたけれど、戦地に行った人たちから直接話を聞く機会はほとんどなかった。

数年前、父方の大叔母から曽祖父の日記を譲り受けた。
明治生まれだった曽祖父が軍人だったことは知っていたが、私が生まれる前に亡くなっていたし、戦後生まれの私にとって「軍人」というのはあまりに遠い存在だった。
日記からは、現地でのことだけでなく、曽祖父の夫・父親・弟・息子・孫としての顔も浮かび上がってきた。戦地に行った人たちのことを知るとき、加害者としての戦争と向き合うことになる。自分につながる存在の、そうした経験に触れることは勇気がいる。けれども、曽祖父の物語を探りながら、今までとは違う視点で戦争を知っていきたい。

馬場良枝

祖母から戦争の話を聴いて以来、夏は戦争の夢にうなされる子供時代を過ごし、近現代史に関心をもつ大人になった。

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