
先日実家の整理に行って、陸軍士官学校生の記録集を父の本棚から見つけ持ち帰りました。
その序の言葉を以下引用します。
託された、受け止めなければという思いにさせられます。
「私たちの孫よ。君たちや、君たちのこどもが高校に入り、十六、七才の頃の私たちと同じ年頃になったとき、読んでもらいたくてこの本をつくる。(中略)君たちのお父さんやお母さん、つまり私たちのこどもたちは、戦後の焼け野原から日本を建て直す生活の戦いにボロボロになって、決してカッコよくなかった私たちの姿を身近に知っているから、こんな本を見せても、古いこと言ってるーーと相手にしてくれなそうな気がするけど、2世代か、それ以上離れた君たちならもう少し客観的に、あの日本全土を覆った第2次世界大戦の末期に、日本陸軍の士官になろうと思って、そのための学校に入ったおじいさんたちがどのように生き、どのように死を見つめたのかを感じ取ってくれそうに思える。」
「占領下の日本」という写真集もあり、父がこんな本を買っていたことにちょっと驚き。
直接父から戦争のことを聞けなかったのは残念だけど、辿り直せるかもとも。